御影町の町名変更

神戸市東灘区御影町で、新たな住居表示が始まったようです。

住居表示と混同しがちなのは、登記事項としての「地番」。
これは、明治の地租改正事業の際、字単位で土地に連番を振った もの。
本来、登記の表題部として、土地を特定する機能を果たしていたんですね。

ところが、合筆や分筆が繰り返されて欠番や枝番が発生したり、
一筆の土地の上に複数の建物が建てられたり、
逆に数筆の土地の上に一つの建物が建てられたりと、
地番から住居を特定することが困難になってしまったワケです。

で、街をわかりやすくしたり、郵便物を配達しやすくするために、
昭和37年に「住居表示に関する法律」を施行。

便利になった反面、昔ながらの町名が統廃合で消えていったんですね。

どうやら、御影町でも石屋や西平野という大字はなくなっちゃう模様。
やっぱり寂しいですね。


【「郡家」は残ったが… 町名変更に思いさまざま】 

 神戸市東灘区で今秋、区画整理に伴う町名変更があり、御影町の石屋、郡家、西平野、御影の四地区で数字による新たな住居表示が始まった。「伝統の名を残したい」と訴えてきた郡家地区は「御影郡家」と大字名を守ったが、石屋、西平野の大字名と約三十の小字名は消えて数字表記に。だんじりを通じて地元への愛着が強い地域だけに、「由緒ある地名が消えて寂しい」と惜しむ声も上がっている。(小林伸哉)


 町名変更は十一月、約三千五百軒を対象に行われた。住居表示制度では、道路などで明確に区切られた街区を「○丁目○番」とし、街区内の「○号」を規則的に割り振る。市によると、旧御影町は字名を含む土地地番で住所を表示していたが、地番が不規則に並び、目的地を探しにくかった。市内の住居表示は、市街地の約九割で完了した。

 町名変更は、約四十年前に始まり来春完了予定の区画整理に伴い、地名の境界と道路とのずれが生じることから、市と地元四自治会が協議を続けてきた。四自治会は「自治会の区域は、新住所になっても従来のまま」とした上で昨年十一月、市に町名変更を要望した。

 郡家地区自治会は「三十年以上一貫した主張で、歴史ある名を守れてよかった」と話し、今後は「由緒ある小字名も残そう」と町内会名簿に小字表記を残すという。

 旧御影町御影の六十歳代の男性は、住所の文字数が六字減った。「以前は書類を書くにもスペースが足りなかったが、今は楽になった」と歓迎。「配送業者ももう道を迷わない」と喜ぶ声も。

 一方で、「便利さと引き替えに、歴史や文化、情緒が失われる」と嘆くのは、弓弦羽(ゆづるは)神社(御影郡家二)の澤田政泰宮司(54)。住所から「弓弦羽ノ森」の小字名が消え、「きれいな名前だったのに寂しい」と漏らす。

 旧御影町石屋の綱敷天満神社(御影一)の江藤和夫祢宜(58)は「『石』の名を残したかった」と悔やむが「住所が変わっても、自治会の意識は変わらない。旧御影町で、だんじりを中心としたきずなを大事にしていきたい」と語った。
(12月30日 神戸新聞)


土地家屋調査士 大阪 和田清人


引用元 : 大阪の土地家屋調査士~いい相続な日々

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